癒やしの医療
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既存の書にない豊富な実例を引いて、チベット医学の真髄を解説する、最適の入門書。 |
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井村宏次先生の本 | ||||||||||
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内容説明
世界の4大伝統医療の一つであるチベット医学を、その基礎となる理論、病気の要因、解剖と生理、一般的な病気、診断方法と治療法などについて豊富な臨床例とともに紹介する。実際にロンドンで開業する著者は、その治療経験から、チベット医学が現代人にどのように効果を発揮するのかを具体的に実証している。
【読者アンケートより】
とても良かった。作者と訳者の情熱が伝わって来た。イラストもわかりやすい。花や薬草のイラストがあれば良かった。(欲ばりすぎか) (大分県 38才 男性)
【著者より】
チベット医学は、いかなる種類の魔法の類いや神秘的あるいは奇跡的な治療法に基礎を置くのではなく、何世代にも渡って伝えられてきた古代の医学体系に基礎を置いている。先輩チベット医の伝授により何世紀にも渡って受け継がれてきた経験と知識を有する現代のチベット医学は、その絶頂期にあるといえるだろう。(中略)知識には際限はなく、以前には見られなかったような病気が生じる限り、チベット医学の探求は続けられる。実際、チベット医学占星学院には研究部門が設置されていて、“現代”病の治療を目的とした新しいチベット薬が生み出されているのである。(著者/本文より)
【訳者より】
科学的医療の大切さが強調されるあまり、癒しの医療という側面はとかく置き去りにされがちである。筆者の探し求めてきた理想の医学システムとは何か、という問いかけを今改めて考え直してみると、癒しの医療という言葉がその一つのゴールであるとも思われる。そしてチベット医学そのものが理想であるとはいえないまでも、現代医学の医療現場における問題を考え合わせると、癒しの医療にとって“鏡”となって働くにちがいない。
また、筆者なりにチベット医学のニェパスンや体質論とその改善法(食事療法など)、物理療法分野におけるチベット灸と金鍼法などを実践してみたところ、この医学システムのもつ様々な養生法や治療法が(その診断さえ確かであれば)極めて有効である、と実感している。(監訳者解説より)
【著者紹介】
タムディン・シザー・ブラッドリー(Tamdin Sither Bradley)
1964年インド生まれ。チベット暴動後の59年に両親が移り住んだ南インドには、チベット独自の宗教や伝統文化を保存する大規模な居留地があり、著者はインド政府が設立したチベット避難民のための学校で11学年まで学んだ。82年ダラムサラのチベット医学占星学院に入学、チベット医学の理論を修めて87年に卒業した。その後90年まで、ダライ・ラマ14世の古参の侍医クン・ギュルメイ・ニャロンシャー師のもとで臨床的修行を重ねた。90年に英国に渡り、英国初のチベット医師としてロンドンで診療を始め、国内各地での講演や新聞・雑誌の記事を通してチベット医療の普及に努める。98年にはチベット医学占星学院の要請を受けて"The Buddha' s Art of Healing" (Rizzoli Publications) を共著した。同年ワシントンDCでの第1回チベット医学に関する国際会議に客演。現在は定期的にスウェーデン・ベルギー・ポルトガルを診療のために訪れ、ロンドンではST. Johns Wood の診療所を本拠地として、英国各地で待つ患者のために診療に回っている。
【監訳紹介】
井村宏次(いむら・こうじ)
大阪は13年生まれ。立命館大学法学部、関西外国語短大英米語学科、明治東洋医学院鍼灸学科、それぞれ卒業。鍼灸・東洋医学臨床歴二十有余年、その間に英・米・欧人を含む精鋭の後進を育て日本式伝統鍼灸術を伝えている。「気」と「サイ」の実験的研究は30年に及び、「キルリアン写真」の分野では世界トップレベルの研究を行う一方、「気」と「気の医学」の実際をよみうり文化センター(大阪・千里中央)などで伝えている。アート・フォトグラファー、音楽評論家(クラシック・ロック・エスニック)、アート評論家としての顔も持ち、自らもアート製作を行う。著書には『サイ・テクノロジー』(工作舎)、『スーパー サイエンス』(新人物往来社)、『新・霊術家の餐宴』(心交社)、『気を活かす』(日本教文社)、『宝石&貴石 神秘力活用マニュアル』(ビイング・ネット・プレス)などが、訳書には『ウィーンからの魔術師 A・メスマーの生涯』『チベット医学入門』(以上、春秋社)、『聖女ヒルデガルトの生涯』(荒地出版社)『ガーデニング風水』『聖ヒルデガルトの医学と自然学』(以上、ビイング・ネット・プレス)など多数。
【訳者紹介】
山元謙一(やまもと・けんいち)
昭和36年、大阪府下に生まれる。高校時代よりヘルマン・ヘッセの文学作品に憧れ、関西学院大学文学部に入学、昭和六〇年卒業。その後は一転して関心は東洋に向かった。アジア見聞旅行を繰り返し、東洋医学の臨床家になることを決意する。現在、鍼灸師として働く傍ら、アジアの伝統医学に関心を抱き考究中。趣味はインド映画音楽を中心にアジア・ポップを主とした音楽鑑賞。訳書に『ガーデニング風水』『聖ヒルデガルトの医学と自然学』(以上、ビイング・ネット・プレス)がある。
【目次】
謝辞
献呈
著者の注
第1章 チベット医学の歴史
第2章 ソ・リクパ──ヒーリングのサイエンス
第3章 チベット医学の理論
ルン
五種類のルン
ティーパ
五種類のティーパ
ペーケン
五種類のペーケン
七つの身体構成要素(ルスン・ドゥン)
七つの身体構成要素の作用
三つの排泄機能
消化器系の機能/三つの排泄機能のプロセス
第4章 病気を引き起こす要因(病因)
長期的な要因
貪/瞋/痴
短期的な要因
不適切な食事とライフスタイル/季節的要因/霊の影響
病はいかにして人体に侵入するのか
一般的な病の侵入路/病の特殊な侵入路
病の徴候
ルン、ティーパ、ペーケンの過剰、不足、混乱/七つの身体構成要素の過剰と不足/三つの排泄機能の頻と乏
第5章 チベット医学における人体の解剖学と生理学
胎生学
人間の受胎/発育/分娩
臓器
五臓/六腑/人体のメタファー
骨
脈管
胎児を形成する脈管/生存の脈管/連接の脈管/生命力の脈管
身体の脆弱ポイント
七つの体質
ルン体質/ティーパ体質/ペーケン体質
第6章 一般的な病気
一般的な風邪
要因/チャムパの種類/チャムパの症状/治療
心臓病
心臓病の要因/心臓病の種類/心臓病の症状/治療
関節炎
症状/治療
呼吸器系の病気
治療
皮膚病
糖尿病
毒
複合の毒/食品の毒/自然の毒
小児のケアと小児病
先天的な病/一般的な病/診断
婦人科病
特殊な(産)婦人科病/よくある婦人科病と産科病
第7章 診断方法
診断
視診/舌診/尿診/触診/問診
差し迫った死の兆しと夢
衰えていくことの長期的な徴候/衰えていくことの短期的な徴候/不確かな徴候/確かな徴候
様々な病に対処するために
第8章 治療術 その一
チベット医学の食事療法
食物/飲料/六味/食物の摂取あたっては適量を/毒性食物と食い合わせの食事法
チベット医学における正しい養生法
日々の養生と生活法/季節に応じた養生/雑養生
第9章 治療術 その二
薬の処方について
貴石類と金属類/土類/鉱物(ミネラル)類/樹木類/粘漿剤/低木類/薬草類/動物類
チベット医学の薬理学
薬の形態/チベット薬服用による副作用はあるか?
各種の療法
手荒い療法/緩やかな療法
第10章 症例
第11章 臨床に従事するチベット医
医師の資質
医師の知識
医師の定義
医師の様々なタイプ
医師の為すべきこと
臨床の結実
あとがきと薬師如来の祈り
監訳者解説「チベット医学による癒し」
訳者あとがき
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