日本の神々をサブカル世界に大追跡
古代史ブーム・データブック
原田実 著
四六判 272ページ 並製
 定価=1890円(1800円+税)

古代史ブームに湧いた70年代。
『まぼろしの邪馬台国』『火の鳥』などなど…名著の数々
その中で活躍した神々、ヒーローたちは時代の流れとともに、
アニメ・コミック・ゲームの中で今も活躍中!
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目次
第1章 古代史ブームとオタク文化の接点 第2章 伝奇ロマンの勃興
第3章 未来としての「古代文明」 第4章 縄文ブームの逆説
第5章 土偶の姿のキャラクターたち 第6章 銅鐸コンピュータ説
第7章 三角縁神獣鏡の不遇 第8章 装飾古墳の啓示
第9章 スサノオの変容 第10章 英雄ヤマトタケル
第11章 神武天皇と神功皇后 第12章 埴輪と武神
第13章 聖徳太子の諸相 第14章 フィクションの中の「キリスト伝説」
第15章 稗田礼次郎と宗像伝奇

内容紹介
なつかしの70年代。高松塚古墳発見・邪馬台国論争・遮光器土偶宇宙人説・縄文ブーム。スサノオ・アマテラス・ヤマトタケル等、あのころのヒーローたちが、『仮面ライダー』(石の森章太郎)『ドラえもん のび太の日本誕生』(藤子・F・不二雄)『蚤の王』(安彦良和)『日出処の天子』(山岸涼子)など至る所に登場!_キャラのルーツがわかる元ネタ本『まぼろしの邪馬台国』(宮崎康平)『隠された十字架』(梅原猛)『騎馬民族国家』(江上波夫)他、を全網羅。

まえがきより
 貴方はゲームやマンガの中で、明らかに日本語表記のためのものなのに、日常生活ではお目にかかったことがないような文字を見たことはないだろうか。それらにはしばしば神代(じんだい)文字(漢字伝来以前の古代日本で使われていたメとされるモ文字)が含まれている。
_ 貴方は、アニメや特撮作品のメカや登場人物として「アマテラス」「スサノオ」「ツキヨミ」「オモイカネ」「カグツチ」「ワダツミ」などの名(もしくはそれらをもじったと思われる名)をみかけたことはないだろうか。これらはもともと日本神話での神名である。_これらの事実からうかがえるように、日本神話・古代史はサブカルチャーにとって重要なネタ元となっている。_(中略)
_ 古代史ブームが実質的に終わった後も、そのミーム(文化的遺伝子)はサブカルチャー全般に広く浸透し、今も日本神話・古代史モチーフの作品を再生産し続けている。_ 本書は、日本のサブカルチャー変革期と古代史ブームとの関係を検証し、さらに未来への展望を示そうとするものである。_

編集部より
「神々」というテーマのもと取りあげられた作品200余り、どこまでの作品・作者を、読者の皆さんは知っていますか?いえ、どこからですか?すべて読んだ。観てきた。という方には脱帽します。ちなみに、『ドラマ・お荷物小荷物』『アイアンキング』(佐々木守)古代史ブームを盛り上げた梅原猛、松本清張、古田武彦、そして、半村良、荒巻義雄、コミックでは諸星大二郎、永井豪、星野之宣、安彦良和、ゆうきまさみ、椎名高志・・・・・・。
著者プロフィール
原田 実
(ハラダ ミノル)
1961年、広島市生まれ。龍谷大学文学部卒業、出版社勤務、広島大学研究生、昭和薬科大学助手を経て郷里で執筆活動を続ける。元「市民の古代」研究会代表。と学会会員。主著『幻想の超古代史』『幻想の津軽王国』『幻想の荒覇吐秘史』『幻想の多元的古代』(以上、批評社)、『怪獣のいる精神史』(風塵社)、『黄金伝説と仏陀伝』(人文書院)、『ヨシノガリNOW』『邪馬台国浪漫譚』(以上、梓書院)、『古事記−−異端の神々』『古史古伝−−異端の神々』『読める書ける使える 図説神代文字入門』(以上、ビイング・ネット・プレス)、その他、著書・論考多数。


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