湯浅泰雄全集 監修/太田富雄 定方昭夫 渡辺学 倉沢幸久 黒木幹夫 第17巻 第16巻 第15巻 第13巻 全巻一覧 |
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補巻 晩年の思索と補遺 現代世界が直面するモラルの衰退と人間性の危機を克服すべく、心の深みに分け入り、人生の意味を問う。哲学者湯浅泰雄の思索の成果を収録。 |
40頁
定価9,720円(税込) |
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第十五巻 心身論(2) 西洋近代が分離してしまったこころとからだを、 |
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東洋の哲学的伝統にみられる心身論の理論的パラダイムは、西洋とは非常に異なっている。そこでは、「心身一如」の状態が実践的訓練の目標とみなされてきた。「心身一如」という言葉は、心と身体が不可分な関係にあるということを、単に理論的に説いているわけではない。ここでは、理論的考察に先立って、まず実践的な心身の訓練によって意識の高い変容状態を経験することが要求されている。別な言い方をすれば、われわれはまず、日常的経験の場で常識 |
第十七巻 ニューサイエンス論 デカルト以来の物心二元論克服への提言 |
640頁 定価10,260円(税込) |
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第十六巻 気の科学 「気」の研究がもたらす歴史的意義を考察する 全十七編 |
712頁 定価10,260円(税込) |
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『気』 「超常現象の基礎には未分化な原始感覚としての共通感覚の問題があるのではないか」という指摘は「考えながら書き、書きながら考える人」である哲学者湯浅ならではの卓見ではないかと、高く評価したい。 『共時性』 超心理学は長らく超常現象の存在の有無の証明にエネルギーの大半を費やしてきた。湯浅はこのテーマのジャーナリスティックな取り上げ方を厳しく批判し、『共時性の宇宙観』第五節「共時性と超常現象」で次のように述べる。「超常現象を見る場合は、それが客観的事実であるかどうかという問題だけでなく、人生を生きていることにかかわる意味や価値の観点からも考えてゆく必要がある」という見方は、「人間はどうあるべきか」を考える倫理学に長らく携わってきた湯浅による頂門の一針と言うべきものである。(「解説・定方昭夫」より) |
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第十三巻 日本哲学・思想史(?) 和辻哲郎 を どう読むべきか 今日的な意義を識る 全九篇 577頁 定価9,720円(税込) |
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目次より 和辻哲郎研究の視角/和辻哲郎の日本思想史研究の方法--日本精神史から日本倫理思想史へ/和辻倫理学とアリストテレス--民族性・倫理・心理/ポスト・モダンの時代と和辻哲郎/和辻倫理学の遺産と課題 --風土・身体・芸術/和辻哲郎--近代日本哲学の運命【序.回想の和辻哲郎 1.村の子の孤独 2.あれかこれか−美と倫理の間に 3.日本回帰の道 4.アカデミズムの異端 5.ヨーロッパの旅 6.マルクス主義とナショナリズム 7.戦争と文化 8.天皇制論争 9.太平洋戦争とは何か 10.和辻倫理学 11.日本思想史における近代 結び.晩年 和辻哲郎略年譜】 解説 湯浅泰雄における『和辻研究』の意味 黒木幹夫 |
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本巻は湯浅自身にとって、特別の意味を有している。それは、師としての和辻哲郎の存在によってこそ、哲学者としての湯浅泰雄が形成されてきたからにほかならない。和辻哲郎に対する湯浅の立場は、湯浅自身による次の言葉にありありと示されている。「要するに、和辻さんを通してはじめて哲学の世界に入門したといってもいい」。「私の今の気持としては、和辻学の成果を吸収しながら、その足りないところをいかに克服するかという点に、自分のこれまでの歩みがあったようにも感じています」。実はこの「歩み」は、本解説が明らかにするように、湯浅の晩年まで継続されることになる。 (解説「湯浅泰雄における『和辻研究』の意味」 黒木幹夫 より) |
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湯浅泰雄 略歴 (1925〜2005) 福岡市生まれ。太平洋戦争末期の1945年4月、東京帝国大学文学部国史学科入学。陸軍に召集され、8月豊橋第二予備士官学校にて敗戦を迎え、9月復学、日本の古代史と神話を学ぶ。1947年より倫理学科に転科、和辻哲郎から哲学と日本思想を学び、1949年卒業。1952年東京大学経済学部に学士入学、1954年卒業、大学院修士課程に入学、近代経済学を学び、1956年卒業。同年、文学部[倫理学研究室]助手となる。 1961年より学習院高等科[社会科]教諭、1966年より山梨大学教育学部[哲学・日本思想]助教授、1974年教授。1975年より大阪大学文学部[大学院日本学]教授、1979年度インドネシア大学客員教授。1980年より筑波大学[哲学思想係]教授。 1984年日仏国際シンポジウム「科学技術と精神世界」企画委員長、1987年4月〜9月北京日本学センター客員教授、1988年日中国際シンポジウム「気と人間科学」実行委員長。1989年より桜美林大学国際学部教授。 1991年人体科学会創立、以後、この学会の会長、副会長などを務める。1996年桜美林大学大学院教授、1998年退官、同大学名誉教授。 2005年11月5日逝去。 |
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湯浅泰雄全集は従来白亜書房より刊行されておりましたが、白亜書房の廃業により、第13巻「日本哲学・思想史6」から弊社ビイング・ネット・プレスが刊行することとなりました。また、それに伴い、全巻の構成・造本・体裁等に変更がございます。当初第1期・第2期を合わせまして全21巻・別館1の予定でございましたが、全17巻、補巻1巻となり、クロス装・箱入りがカバー巻き上製本となります。 |
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