「…………しかし、その「うすよごれ」がアシカ漁で活躍したり、村対抗の相撲で隣村の横綱を負かしてしまったりすることで、
しだいに周りの見る目が変わってくる。
シリーズの4冊はどれも、少年が試練に耐え、大人になっていく姿を描いていて、私たちがどう生きていくべきかのヒントがち
りばめられている。…………」 2002.7.1毎日中学生新聞より
内容説明
北米大陸の北西太平洋沿岸で、海と山の豊かな自然の恵みにあずかり生活するクリンギット族に伝えられた物語。「うすよごれ」とよばれる一見なまけものの若者は、人知れず心と体を鍛え、猟や相撲の対外試合では実力を発揮する。迫る危機から何度も村を救った噂がはるか遠くの地まで伝わると、深い海の底で死のまぎわにある老人から、とてつもない頼みごとをされる。
一族の日常だけでなく、世界全体にまで想像を広げさせる物語。今シリーズの完結本。
再話者紹介
北山耕平 1949年神奈川県に生まれる。1979年にアメリカ・インディアンの世界に遭遇し、アメリカ先住民の精神復興運動に参加の後、環太平洋の先住民族とその口頭伝承による精神世界の旅を続ける。先住民文化研究がライフワーク。翻訳家、編集者、講演家、作家として活躍。著書に『ネイティブ・マインド』『虹の戦士』など多数。
作画者紹介
菊地慶矩 1959年東京生まれ。グラフィックデザイナーとしての活動とともに、1991年より作家活動を開始。描き続けているネイティブ・アメリカンの理解をより深めるために、1995年アトリエを米国ニューメキシコ州サンタフェに移し、家族とともに移住、本格的作家活動に入る。2000年2月に帰国。現在、東京を中心に活躍中。
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